過敏性腸症候群とは

通常の検査では腸そのものに異常がないのに、腹痛や便秘異常(下痢や便秘)を起こすことがあります。こうした症状を漫然と繰り返すような疾患を『過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome:IBS)』といいます。日本人ではおおよそ8人に1人が過敏性腸症候群の症状があるともいわれており、誰でもかかりうる疾患でしょう。原因として過労や睡眠不足、仕事の悩みなどストレス社会の到来によって増えてきた現代病のひとつとわれています。過敏性腸症候群には「下痢型」と「便秘型」、そしてその両者を繰り返す「混合型」の3タイプがあります。

以下のような人はIBSの可能性が」があります。

  • 通勤や通学の途中にトイレに行きたくなる。
  • 会議や試験の前などに調子が悪くなる。
  • 何週間も下痢がだらだらと続く。
  • 引っ越しや移動などの生活環境の変化をきっかけにおなかの調子が悪くなる。

治療としてはまず、ストレスに対処するため生活を見直してみましょう。規則正しく、バランスのとれた食事をし、十分に睡眠をとることが大切です。それでも改善しない場合は他の疾患の可能性もあります。無理にがまんせず一度ご相談にいらして下さい。

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